中国発格安越境ECが米国で法廷闘争、後発の「Temu」が「SHEIN」を提訴

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

EXCITEのRSSに登録大企業編集部お勧め記事注目記事

中国発格安越境ECが米国で法廷闘争、後発の「Temu」が「SHEIN」を提訴

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

中国電子商取引(EC)大手「拼多多(Pinduoduo)」傘下の格安越境EC「Temu(ティームー)」は7月14日、競合の「SHEIN(シーイン)」に米国の反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いがあるとして、ボストンの連邦裁判所に提訴した。

ティームー側は、米国進出で先行したシーインが、市場支配力を利用してアパレルメーカーに独占契約を強要し、ティームーの市場参入を妨害していると主張。一方、シーインの広報担当者は「訴訟には根拠がない」とし、争う姿勢を示した。

今回の訴訟とは逆に、シーインは昨年12月、イリノイ州北部地区連邦地方裁判所にティームーを提訴している。シーイン側は、ティームーがプロモーション活動の中でシーインの評価を下げた上、シーインのアプリと誤認させてティームーのアプリをダウンロードさせようとしたと訴えた。ティームー側は、徹底抗戦の構えを見せていた。

中国発EC「SHEIN」が後発「Temu」提訴、主戦場の米国で争い激化

シーインの2022年の売上高は、世界全体で約230億ドル(約3兆2000億円)に上り、うち米国事業の売上高が3割近くを占めた。

一方のティームーは、同年9月に米国でサービスを開始し、1年足らずで急成長を遂げた。現在は、米国のほか、カナダや英国、ドイツ、オーストラリア、日本など18カ国で事業を展開している。

中国発の格安越境EC「Temu」が日本上陸 赤字覚悟で強気の拡大路線

*2023年7月20日のレート(1ドル=約139円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録