中国の電気自動車（EV）大手、比亜迪（BYD）が1日に発表した7月の新エネルギー車（NEV）販売台数は26万2200台（前年同月は16万2500台）だった。1～7月の累計は前年同期比88.8％増の151万7800台となった。注目すべきは海外での販売が好調だった点で、新エネ乗用車の7月の海外販売台数は1万8169台だった。
　
長江証券の分析によると、BYDは技術とコスト面の優位性で業界をリードしており、グローバル化への取り組みは成長余地の一層の拡大につながる。海外での新エネ車に対する需要は旺盛な成長段階にあるが、伝統的自動車メーカーの構造転換は軒並み動きが鈍く、良質な車の供給が依然として不足している。中国ブランドは新エネ車分野で先頭を走っており、BYDは中国新エネ車のリーディングカンパニーとして良質な車種の輸出に乗り出している。同社は技術とコスト面の優位性を武器に市場シェアを急速に伸ばす可能性があり、グローバル化への取り組みが販売台数と業績の成長余地をさらに広げるとみられる。（新華社北京）

中国BYD、インドで合弁会社設立へ　EV・バッテリー生産に向け約1400億円投資