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高さは4メートル、手に方天画戟を持ち、赤兎馬にまたがる。三国志の武将、呂布をモチーフにした「メカ呂布」を制作したのは中華風メカフィギュア造形会社「摩動核(Motor Nuclear)」。中国数千年の歴史文化が持つ重厚感にファンタジーロボットの現代感覚を融合させたフィギュアは、国内外のサブカルチャー界で瞬く間にブームを巻き起こした。
機動戦士ガンダムシリーズや超時空要塞マクロスシリーズに代表される日本のロボットアニメは、世界に広く普及している。摩動核の創設者、王東東氏もロボットアニメの大ファンだが、子どもの頃から中国の歴史上の英雄や神話上の人物が好きで、そこから中国のメカヒーローを作り出すという夢が芽生えた。摩動核は、ロボットアニメというアニメの一分野から着手し、中国要素を核とするさまざまな中華ファンタジーメカ作品を発表してきた。
ガンダムのような世界的作品を生み出すため、同社はアニメの内容や製品の質に力を入れている。呂布と赤兎馬の研究開発には18カ月をかけ、部品数は千点、工程数は3千を超えた。
中国の伝統文化と深く融合した製品は市場で急速に受け入れられ、摩動核の売上高は2020年の1千万元(1元=約20円)から幾何級数的に増え、22年には数億元に達した。
王氏は「三国演義」「西遊記」など中国の物語は世界でも知られているとし「中国伝統文化を核とし、より斬新な表現を取り入れたキャラクターメカを国内外の消費者に向けて発表していく」と語った。(新華社広州)
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