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世界最大の映像配信サービスのNetflixは、中国語コンテンツへの投資を増やしている。同社は、2019年10月末から自主制作した初の中国語オリジナルドラマの配信を順次開始すると発表した。 台湾人気女優が主演の犯罪ドラマ「罪夢者(NOWHERE MAN)」を一作目として10月31日から世界中の190か国(地域)で配信する予定。
アップルとディズニーが、ストリーミングサービスで消費者を奪い合い、HBO、Amazon及びその他競合他社が映画とドラマのIPをめぐって戦っている間、 Netflixはオリジナルコンテンツの制作に専念し、巨額の投資を続けてきた。各国の市場の状況に応じて、差別化されたコンテンツの導入を推進した結果、「Netflix Originals」というブランドが着実に確立された。
Netflixの第2四半期の決算発表によると、同社の全世界での有料会員数は1億5,100万人を突破した。そのうち米国ユーザーは約6000万人で、海外ユーザは約1億人だという。海外会員数が増加する一方、自国の会員数は初めて減少している。そのため、Netflixにとってグローバル展開をさらに加速させなければならない状況となっている。
現在、同社はムンバイ、東京、ソウル、シンガポールにオフィスを構えており、インドのボリウッド映画、日本のアニメ、韓流恋愛ドラマなど、あらゆるジャンルをカバーしようとしている。Netflixが日本市場に参入したのは2015年9月。以降、オリジナルのテレビ番組やリアリティ番組を多数制作している。アジア市場に進出する最初の拠点として、日本での成功モデルは、シンガポール、韓国、台湾などその他のアジア市場へ参入する際の良い手本となった。 間もなく配信される中国語作品も、正にその試金石となる。
中国本土での市場展開において、Netflixはこれまで現地大手とのライセンスの協力レベルに留まっている。同社は2017年にYouku(優酷)がリリースした大ヒットオリジナルドラマ「白夜追凶(Day and Nitht)」の海外配信権を購入し、それにより中国のネットドラマが初めて海外に出ることとなった。それと同時に、中国最大手の動画配信会社「愛奇芸(iQiYi)」ともオリジナルコンテンツに関するライセンス契約を結んだ。中国本土の規制により、Netflixのサービスの進出は阻まれているが、台湾を含めた巨大な中華圏人口は、Netflixにとって非常に魅力的だろう。
(翻訳:Ai)
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