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36Krが得た情報によると、中国のQ&Aサイト「知乎(Zhihu)」はECサイトへの商品ガイド機能「好物推薦」を導入し、すでに内部テストを開始している。同機能は、現在は招待ユーザーにのみ開放されており、ユーザー(問題への回答者)が回答や文章の中に「商品紹介カード」を挿入することができる。回答を閲覧したユーザーがその商品を購入した場合、問題の回答者は相応の収益が得られる。経済メディア「界面新聞(Jiemian.com)」の報道によると、EC大手「京東(JD.com)」との提携により、知乎に招待されたユーザーは京東の商品を紹介し、ネットショッピングモールへ誘導できるとのことだ。
知乎のような、コンテンツの中身にこだわるプラットフォームの商業化に関わる動きは、一つ一つが、それぞれ大きな注目を集める。
「好物推薦」の回答に参加するユーザーは匿名による投稿はできない。1本の投稿コンテンツのテキスト部分については200字以上でなければならず、1本の回答記事には最多で10点の「商品紹介カード」が挿入できるが、商品紹介カードを含むコンテンツの投稿は1日に1回しかできない。
8月12日、知乎は、シリーズFで、自社最高額となる4.34億ドル(約467億円)の資金調達を完了したと発表した。ショートムービーSNS「快手(Kuaishou.com)」がリードインベスター、検索大手「バイドゥ(百度)」及び既存出資者のIT大手「テンセント(騰訊控股)」と「今日資本(Capital Today)」がコ・インベスターを務める。
収益化せずに資金調達のみに頼るのでは長期的な経営を維持できない。だからこそ今回「好物推薦」の内部テストは膨大なネットトラフィックを手にしている知乎の収益化における重要な一歩であると見られている。
最近、中国最大のECモールタオバオ(淘宝)も、中国最大のSNSウェイボー(微博、Weibo)の注目語検索と極めて似た「熱捜功能(ホットな話題ランキング)」という機能を導入している。タオバオは、ソーシャルメディアと同様に、ECサイトにおける消費者の滞在時間も長くなるよう望んでいる。留まる時間が長ければ、自然と注文数も増加するというわけだ。
そのため知乎の「好物推薦」の内部テストは知乎自身のニーズだけではなく、京東のECモールへの誘導というニーズにも応えている。タオバオの商品PRライブ動画の盛り上がりを目にして、京東もより多くのプラットフォームからのアクセスに期待しているのだ。
知乎で拡散力を持っている投稿者が商品を推薦することができれば、熱捜ランキングよりもより信頼性のあるものとなるだろう。
知乎のMCNは8月、チャネルの募集を正式に開始したことを発表した。コンテンツクリエイターとブランドホルダーへのサービスによって知乎コミュニティーの新たなエコシステムを構築する。学びのコミュニティという雰囲気を保ちながらサバイバルを考えなければならない知乎にとって、商業化の一歩一歩はいずれも容易ではない。
(翻訳・桃紅柳緑)
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