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電気自動車(EV)大手の米テスラは2023年下半期から、新型の「4680」電池に用いる正極材を中国の中堅電池メーカー2社から調達し、米テキサス工場で同電池を生産していることが分かった。中国のビジネスメディア「晚点(LatePost)」が報じた。
テスラは23年、中国の電池メーカー数社の生産ラインを審査し、2社を選定したしたという。正極材は電池セルの基幹部品で、コストの35%を占める。
中国から輸入した正極材を4680電池の生産に利用する手法は、24年7〜9月期まで続く可能性がある。テスラに近い関係者によると、同社の電池サプライヤーであるパナソニックが4680電池の量産を開始するのは、24年7〜9月期になる見込みだという。
テスラは20年、自社開発した円筒形リチウムイオン電池の4680電池を発表した。当初は21年に本格的な量産が始まる予定だったが、23年の中ごろに小規模な量産が実現しただけだった。
4680電池の供給不足は、新型のピックアップトラック「サイバートラック」の発売が難航した理由の一つにもなった。テスラは19年に同車種を発表し、21年末の市場投入を予定していたが、23年11月末に出荷を開始している。
(36Kr Japan編集部)
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