P&G、23年10~12月は純利益12%減 傘下のSK-IIは中国で売上激減

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中国市場の回復が予想よりも遅れ、日用品大手の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の業績に影響を与え続けている。

P&Gが1月23日に発表した2023年10~12月期の売上高は前年同期比3%増の214億ドル(約3兆2000億円)、純利益は12%減の35億ドル(約5200億円)だった。

同社が手がける日本発の高級スキンケアブランド「SK-II」の売上高は、グレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)で34%減少した。主に福島第一原発処理水の海洋放出が影響した。中国の消費者は放射能汚染を恐れ、SK-IIを含む日本ブランドをボイコットした。これを受け、P&Gなどの関係各社は消費者の不安解消を図るため、自社の製品は安全に使用できるとの声明を発表した。

SK-IIは以前、SNSアプリ「微信(WeChat)」の公式アカウントで「SK-IIの工場と生産ラインはいずれも日本最大の湖である琵琶湖の湖畔に位置し、製品は琵琶湖を唯一の水源として生産されている。他の生産ルートは世界のどこにも存在しない」と説明している。

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*2024年1月25日のレート(1ドル=約148円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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