生花の髪飾り「簪花囲」、SNSでブームに 福建省

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中国福建省泉州市の蟳埔(じんほ)村に古くから伝わる女性の髪型「簪花囲」が、映画やテレビで活躍する有名人の影響で、SNSでブームとなり、全国各地、さらには国外からも多数の観光客を引き付けている。概算統計では、休日や祝日の観光客数は1日5万人にも達するという。

蟳埔村は泉州湾のほとり、晋江の河口にあり、古代の「海のシルクロード」の名残を今もとどめる。ソケイやカラタネオガタマ、マルバチシャノキなど色とりどりの生花で髪を飾る簪花囲は、閩南(福建省南部)の海で漁業に携わる女性のシンボルとなってきた。中央アジアの遺風をわずかに残し、閩南海洋文化の生きた標本とされ、「頭上の花園」と呼ばれている。簪花囲を含む「蟳埔女性の習俗」は2008年、第2次国家級無形文化遺産リストに登録された。

かつては漁や干潟養殖が主産業の小さな漁村だった同村は現在、簪花囲のスタイルに頭を整えた観光客であふれ、旅行写真や飲食、ホテル、民宿などの文化観光産業が新興産業となっている。泉州市はさらにここ1年で、民俗文化フェスティバル「海のシルクロード・蟳埔」や漁民マーケットなどのイベント開催を通じ、総ビュー数20億回超を実現。中央企業(中央政府が管理する国有企業)や民間企業による映像・文化観光プロジェクト67件が成約し、総投資額は263億元(1元=約21円)に上っている。(新華社泉州)

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