中国トレカ最大手「卡游」、香港上場を申請 「ウルトラマンカード」で人気を博す

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トレーディングカード中国最大手の「卡游(Kayou)」が1月26日、香港証券取引所のメインボードへの上場を申請した。米モルガン・スタンレー、中国国際金融(CICC)、米JPモルガン・チェースの3社が共同スポンサーとなる。

卡游は2011年に設立され、18年からは中国でも愛され続ける円谷プロダクションの特撮作品「ウルトラマンシリーズ」のほか、中国の人気アニメ「闘羅大陸」や人気ゲーム「Eggy Party(エギーパーティー)」などクロスメディア展開する有名IP(知的財産)を題材としたトレーディングカードの製造・販売を手がけ、業界最大手に成長した。

上場目論見書では調査会社・灼識咨詢(CIC)の資料を引用し、22年の売上高で業界首位に立ったと説明している。22年の売上高は41億元(約840億円)、調整後の純利益は18億元(約370億円)だった。同社が実施した資金調達は22年の1回だけで、紅杉中国(HongShan、旧セコイア・キャピタル・チャイナ)と騰訊控股(テンセント)が出資した。両社の持ち株比率はそれぞれ10.5%と3.0%となっている。

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卡游の主力商品は「ウルトラマン カードゲーム」で、IPライセンスを取得した18年から23年9月までの間に発売されたカードは計274種類に上り、同社が販売するトレーディングカードの65%を占めている。

23年1〜9月の業績は、売上高が前年同期比46%減の20億元(約410億円)、調整後の純利益は18億元(約370億円)とやや低調だった。目論見書では、戦略的に商品構成などを多様化したため、トレーディングカードの販売数が減少したことが理由だとしている。

*2024年1月31日のレート(1元=約21円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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