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中国の新興電気自動車(EV)メーカー「零跑汽車(Leap Motor)」が3月25日、2023年12月期決算を発表した。零跑汽車は、蔚来汽車(NIO)、小鵬汽車(XPeng Motors)、理想汽車(Li Auto)の新興EV3社に続き、22年9月に香港上場を果たしている。
23年の売上高は前年比35.2%増の167億5000万元(約3500億円)に達したが、売上高の伸びは大幅に鈍化した。過去3年は前年比の伸び率290%以上を維持していた。売上総利益率は前年のマイナス15.4%からプラス0.5%に転じたが、企業の健全な成長を長期的に支えるには明らかに不十分だ。また、赤字の規模はやや縮小したものの、純損失42億2000万元(約890億円)を計上した。
23年の販売台数は14万4155台で、トップの理想汽車の37万6030台との差は明らかだ。24年に入ってからは月間販売台数が下がり続けており、年間目標の30~40万台達成に向けたプレッシャーは大きい。
零跑汽車は、今後も高品質な製品を合理的な価格で提供する路線を貫き、10万~30万元(約200万〜600万円)の価格帯を中心としていくという。また、欧州自動車大手のステランティスと提携してグローバル化を進める一方で、バッテリーやモーター、モーターコントローラーなど中核部品の外部調達にも取り組んでいる。
中国の自動車市場では現在、価格競争が激化している。零跑汽車がターゲットとする価格帯でも激しい競争が繰り広げられることが予想される。
*2024年3月29日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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