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言語AIを手がけるベンチャー企業「有光科技(Fano Labs)」がこのほど、シリーズBの資金調達を完了した(金額は非公開)。シンガポールの投資会社Openspace Venturesが出資を主導し、英金融大手HSBCや米Greater Good Investmentなども参加した。今回調達した資金は、グローバル事業の拡大、シンガポールオフィスの開設、大規模言語モデル(LLM)プロダクトのリリースなどに充てられる。
2015年に設立された有光科技は、香港大学からスピンオフした企業で、香港特別行政区政府が直轄してテクノロジー企業などを支援する「香港科技園(HKSTP)」の支援を受けている。AIを活用した音声認識(ASR)、話者分離、声紋照合、音声合成、自然言語処理(NLP)などの技術を開発・提供し、銀行・金融サービス業界や公共部門で数多くの法人顧客を獲得している。
世界では現在、電話を使った詐欺などの被害が深刻化している。有光科技のスマート音声分析システム「Callinter」は、詐欺に関連する会話を自動的に検出し、銀行などのリスク管理部門が最も緊急性の高い問い合わせを可能な限り迅速に解決できるようにする。また、リアルタイム分析機能により、関連部門への報告時間を半分に短縮することができる。さらに、音声認識機能を用いて詐欺師の身元を特定し、発話の文型パターン、キーワード、フレーズを分析することで、詐欺師が属するグループを追跡することも可能だという。
同社は、ディープフェイクを使ったオンライン詐欺やサイバー攻撃の検知にAI技術を活用する研究にも積極的に取り組み続けている。
(36Kr Japan編集部)
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