加速する中国「低空経済」、新興eVTOLメーカー「御風未来」が40億円を調達

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電動垂直離着陸機(eVTOL)メーカー「御風未来(Vertaxi)」がこのほど、プレシリーズBで2億元(約40億円)余りを調達した。広東省中山市政府系の投資会社である中山創投(Zhongshan Investment Holdings)が出資を主導し、彬復資本(Befor Capital)なども参加した。

調達した資金は、次世代型eVTOLの研究開発や試験、型式証明の取得などに用いるほか、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)と長江デルタ・杭州湾地区での研究開発・製造センター建設に充てられる。

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御風未来は2021年設立。無人操縦型eVTOLの開発に取り組み、25キログラム級から2トン級まで各種eVTOLを打ち出している。2トン級の「M1」は23年10月に初飛行に成功し、24年1月に中国民用航空局(CAAC)から型式証明の申請が受理された。25年には貨物用の型式証明を、27年には乗客を乗せられるバージョンの型式証明を取得できる見通しだという。

ドローン配送やeVTOLを利用した空飛ぶタクシーで経済成長を狙う「低空経済」は23年に活発化の兆しを見せ、24年の全国両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)で初めて政府活動報告に記載された。中国の経済紙「上海証券報」によると、低空経済分野では24年に入ってから1億元(約20億円)クラスの資金調達が少なくとも11件実施されており、すでに23年通年の件数を上回っている。

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*1元=約20円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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