中国発「ショートドラマ」世界席巻、バイトダンスも新アプリ「Melolo」で市場参入

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中国発「ショートドラマ」世界席巻、バイトダンスも新アプリ「Melolo」で市場参入

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中国ネット大手のバイトダンスが海外向けショートドラマ部門を設立し、ユーザー・プロダクト管理や欧米言語へのローカライズなどの担当者を募集していることが分かった。同社はすでに無料のショートドラマ用アプリ「Melolo」を発表し、2023年11月からインドネシアとフィリピンでテスト運用を始めている。中国メディア「Tech星球」が伝えた。

米メディアThe Informationは2023年11月、バイトダンス傘下のTikTokがショートドラマの導入を検討していると報じていた。バイトダンスはTikTokの中国版「抖音(Douyin)」でショートドラマが人気を呼んでいるため、海外でもTikTokを通じてショートドラマ事業を展開し、ユーザー拡大を図る方針だとみられる。

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TikTok for Businessが発表した「2024ショートドラマ海外マーケティング白書」によると、将来的に海外のショートドラマユーザー数は月間2〜3億人となり、市場規模は100億ドル(約1兆6000億円)に拡大する見通しだという。

中国発のショートドラマはすでに、欧米や日本、韓国、東南アジア、中東などに進出し、各国のエンターテインメント業界で注目されるようになっている。中でも代表的なプラットフォームは、中国デジタルコンテンツ大手・中文在線集団(COL Group)の米国子会社Crazy Maple Studioが運営する「ReelShort」だろう。中文在線集団の決算報告によると、Crazy Maple Studioの2024年1〜6月の売上高は10億8600万元(約240億円)、純利益は2293万元(約5億円)に上った。

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中文在線集団は2024年11月、日本法人「COL JAPAN」を通じて日本向けに特化したショートドラマアプリ「UniReel(ユニリール)」をリリースしている。

*1ドル=約158円、1元=22円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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