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UberはLyftとの市場争奪戦は、オンライン配車サービス以外の分野にも広がっている。
10月半ば、Uberは電気バイク事業を手掛ける、パリに拠点を置くスタートアップのCityscoot(シティスコート)との事業提携を発表した。11月から、Uberのアプリから直接Cityscootの電動バイクをレンタルできるようになる。賃料は1分間で0.29ユーロ(約35円)。
米国のオンライン配車サービス市場の3分の1のシェアを占めるLyftは、シェアサイクルの分野でUberを追い越そうとしている。
2018年11月、Lyftはシェアサイクルサービスを運営する「Motivate」を買収し、米国最大のシェアサイクル会社となった。それ以降、同社はサンフランシスコの「Ford Bike」やニューヨークにある「Citi Bike」も次々と傘下に入れた。
これを受け、Uberはシェアリング事業の多角化及び海外市場への拡大によって競争力を強化しなければならなくなった。
これまで、Uberは買収や投資を通して2輪自転車市場に参入してきた。 2018年4月、同社は米スタートアップの「Jump Bikes」を2億ドル(約218億円)で買収し、サンフランシスコエリアでJumpのシェア電動自転車サービスを提供し始めた。同年7月、電動スクーター大手のLimeに3億3500万ドル(約365億円)を投資し、シェア電動スクーターの分野にも進出した。
しかし、Uberは他社事業を取り込んでいるだけではない。テクノロジー関連メディアのTechCrunchによると、Uberは社内に自動運転の電動自転車とスクーターを開発するための新しい部門を設立したという。
アメリカでは、バイクやモペット(ペダル付オートバイ)のレンタル分野からベンチャー企業がどんどん登場している。Lyftとの2輪車をめぐる競争により、Uberが電気バイクの事業を米国に持ち帰るのも時間の問題だろう。(翻訳・Ai)
冒頭写真はUber Newsroomより
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