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中国の人工知能(AI)スタートアップ「DeepSeek」が世界中でセンセーションを巻き起こす中、創業者の梁文峰氏の人となりにも注目が集まっている。しかし、梁氏が公の場に姿を見せることは少なく、メディアの取材に応じることもほとんどない。
公開されている資料によると、梁氏は1985年に広東省の小都市で生まれ、名門として知られる浙江大学で大学院まで進み、マシンビジョンの研究に取り組んだ。2013年にAIとクオンツトレーディング(数理モデルによる機械的投資)を融合させた投資会社「杭州雅克比投資管理」を大学の同窓生と共に設立し、15年には資産が1億元(約20億円)を超えたと明らかにした。
その後、同社の創業メンバーと立ち上げた新たな投資会社「幻方量化(High-Flyer)」はクオンツトレーディングで目覚ましい成果を上げ、運用資産が1000億元(約2兆円)を突破、中国のクオンツトレーディング業界「四強」のうちの1社となった。
2023年5月、梁氏は汎用人工知能(AGI)に取り組むと宣言し、同年7月に幻方量化の支援を受けてDeepSeekを設立した。25年1月に発表した大規模言語モデル「DeepSeek-R1」には世界中の注目が集まり、多くのメディアに報道された。
実は、梁氏は篤志家としての一面も持っている。貧困地区の学校に何度も足を運び、大量の書籍や教育設備などを寄贈してきた。幻方量化の公告によると、同社は2022年に15の慈善団体と23の公益事業に計3億5938万元(約75億円)を寄付している。会社名義の寄付は2億2138万元(約46億円)、そして匿名の社員「一只平凡的小猪(ただの平凡な子豚)」の寄付が1億3800万元(約29億円)だったことに注目が集まった。のちに分かったことだが、この匿名の正体は創業者である梁氏だった。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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