中国独自の電動飛行船、初の飛行試験に成功 「低空経済」の次世代担い手に期待

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中国国有航空機大手の中国航空工業集団(AVIC)が独自開発した電動有人飛行船「AS700D」がこのほど、湖北省荆門市で初の飛行試験(科学研究目的)を完了した。試験飛行では、計4回の離着陸で操縦特性や動力性能を総合的に検証した。

AS700Dは、設計上の最大飛行速度が時速80キロメートル、最大飛行高度は3100メートル、最大搭乗人数は10人(操縦士を含む)。最新のリチウム電池駆動システム、プロペラシステム、推力ベクトルシステム、冷却システムが採用されている。

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AS700Dは、環境に配慮した次世代の電動航空機として期待されている。市場投入後は、低空観光、空中広告、都市警備、航空探査、緊急救助といった幅広い分野で活用される。

中国の耐空基準に基づいて開発された初の民間有人飛行船で、完全に独自の知的財産権を有している。2023年12月には中国民用航空局(CAAC)から型式証明を取得しており、現在のところ中国国内で商用販売できる唯一の電動有人飛行船となっている。

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(36Kr Japan編集部)

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