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中国の人工知能(AI)企業「硅基智能(Silicon Intelligence)」がこのほど、シリーズDで政府系ファンドの嘉興高新区産業基金(Jiaxing High-tech Zone Industrial Fund)から数億元(数十億円)を調達した。調達した資金は研究開発や技術革新への投資に充て、技術の実用化と製品の市場展開を加速する方針。
硅基智能は2017年設立。江蘇省南京市に本社を置き、AIを活用したデジタルヒューマン技術の開発と商用化に注力している。シリーズDまで10回にわたる資金調達で総額10億元(約210億円)以上を調達しており、これまでの出資者には騰訊控股(テンセント)や紅杉中国(Hongshan)、招銀国際(CMB International)など著名な投資機関が含まれている。
同社は差別化製品戦略を採用し、法人顧客と個人ユーザー向けにサービスを提供している。通信事業者や電子商取引(EC)企業、報道機関などの法人顧客には、標準化されたAPI連携サービスを通じ、AI機能をモジュール化して提供することで、技術導入のハードルを大幅に下げた。一方、個人ユーザー向けの自分専用「デジタルクローン」作成サービスでは、デジタルヒューマンのカスタマイズやAIコンパニオン機能の実装などを実現している。
たとえばライブコマースにデジタルヒューマンを活用する場合、実在の人物の5分程度の動画素材を提供するだけで、AIトレーニングプラットフォームがあっという間にバーチャルライバーのカスタマイズを完了する。バーチャルライバーは実在の人物の外見や声、口調などを忠実に再現。視聴者の質問を正確に理解し、自然な表情や動作で回答することで、ライブコマースの双方向性と視聴維持率を向上させる。
硅基智能のデジタルヒューマン事業の売上高はすでに数億元に達している。現在はEC関連企業5000社余りにバーチャルライバー生成ソリューションを提供するほか、30を超える銀行や保険会社などと提携し、カスタマーサービス向けのデジタルヒューマンを開発。主要テレビ局とバーチャルキャスターの共同開発も進めているという。
(36Kr Japan編集部)
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