セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
金の国際的調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)はこのほど発表した最新の報告書「ゴールド・デマンド・トレンド」で、金価格の高騰を背景に、2025年第2四半期(4~6月)の世界の金需要量(店頭取引を含む)が前年同期比3%増の1249トンに上ったと明らかにした。力強い金投資が、4~6月の需要増を大きく促した。
金上場投資信託(ETF)は依然として金需要を押し上げる中心的な原動力となり、4~6月の資金流入量は170トンになり、前年同期の小幅な流出とは対照的だった。流入量が過去最高を更新した第1四半期(1~3月)の影響で、上半期(1~6月)の金ETF需要は397トンに上り、上半期として20年以来の高水準となった。
金地金と金貨の需要は11%増の307トン。うち中国市場は44%増の115トンで、世界をリードした。
各国中央銀行は金購入を続けたが、ペースはやや鈍化し、金保有量は25年4~6月に166トン増加した。世界経済と地政学的な不確定性が続く中、各国中央銀行の金購入量は高水準で推移している。WGCが発表した「25年の世界中央銀行の金保有高調査」によると、調査を受けた銀行の95%が向こう12カ月内に金保有量をさらに増やす予定と答えた。
金宝飾品の需要はさらに落ち込み、4~6月の消費量は前年同期比で14%減少し、20年の低水準に迫った。中国の金宝飾品需要は20%、インドは17%それぞれ減少した。一方で、金宝飾品の世界消費額は依然として増加し、4~6月は360億ドル(約5兆3300億円)に上った。
金の供給量は、金鉱の生産量が大幅な増加を受け、3%増の1249トンに上り、4~6月の過去最高を更新した。リサイクル金の供給量は4%増えたが、高い金価格に対して低迷している。【新華社北京】
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録