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中国遼寧省瀋陽市でこのほど開かれた「2025グローバル産業インターネット大会」のイノベーション成果展示エリアでは、「見る」「聞く」「考える」能力を備えたスマートロボットが来場者の注目を集めた。
ハイテクサービス企業の遼寧双智賦能科技ブースでは、オペレーターの端末から指令を受けたロボット犬が迅速にレーザーレーダーやカメラを起動し、自律巡回作業を開始した。同社のエンジニアによると、ロボット犬の最長巡回距離は7キロを超え、トンネルや坑道、都市の共同溝などの危険な場所や立ち入りが制限される場所で幅広く応用できる。
中国科学院瀋陽自動化研究所の展示エリアでは、さまざまな形状の人型ロボット、ヒューマノイドロボット、ロボットアームがそれぞれの作業を完了させていた。一台のヒト型双腕ロボットは、精密な組立作業を終えると別の作業台へ移動して検査作業を行い、全行程で人が介入することはなかった。
市場需要の高まりを受け、中国ではロボットの研究から応用への流れが加速し、労働者の新たなパートナーになりつつある。
独自動車大手BMWグループと中国国有自動車大手、華晨汽車集団の合弁企業、華晨宝馬汽車(華晨BMW)の鉄西工場に足を踏み入れると、現代化された生産ラインが目に飛び込んでくる。車体や部品を載せる昇降台が自動で昇降し、C型の吊具が柔軟に回転して、組立てに最適な高さと角度で車体を作業員の前に運ぶ。中央制御室の大型スクリーンには、各生産ラインや各工程の稼働状況がリアルタイムで表示されている。
広東省深圳市で8月末、穀物倉庫で穀物を均一にならす国内初のスマートロボットが発表された。学生かばんほどの大きさのロボットは、穀物を均一にならす作業と自律巡回を同時にこなす。ロボットの開発元、中科芯禾(深圳)科技は設立からわずか3年足らずだが、複数の穀物倉庫用スマート管理製品を相次ぎ市場へ投入している。【新華社瀋陽】
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