透明スマホの英Nothing、シリーズCで300億円調達 2026年にAIネイティブ端末投入へ

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透明スマートフォンで知られる英デジタル機器メーカー「Nothing Technology」が9月16日、シリーズCで2億ドル(約300億円)を調達し、評価額が13億ドル(約1900億円)に達したと発表した。Tiger Globalが出資を主導し、既存株主のGV(旧Google Ventures)、Highland Europe、EQT Ventures、Latitude Ventures、I2BF Global VenturesおよびTapestryが追加出資した。新たにQualcomm Venturesと起業家のNikhil Kamath氏も戦略出資した。今回調達した資金でイノベーションを加速し、グローバルビジネスのさらなる拡大を進める方針だという。

“中身より個性”で勝負 英「Nothing」、激戦の中国スマホ市場に参入

Nothingは2020年に設立され、英ロンドンに拠点を置く。創業者は、中国系スウェーデン人のカール・ペイ(裴宇)氏で、中国スマートフォン大手OPPO傘下の「OnePlus(一加)」の共同創業者としても知られている。Nothingスマホや完全ワイヤレスステレオ(TWS)イヤホンの累計出荷台数は数百万台に達し、25年初めには累計売上高が10億ドル(約1500億円)を突破した。米調査会社IDCによると、2024年の世界のスマホ出荷台数は前年比6%増の12億2000万台で、25年も堅調な成長を維持する見込みだ。

話題の透明スマホ「Phone (2)」、「アップルに取ってかわる存在」にはまだ一歩及ばず

カール・ペイCEOは、人工知能(AI)時代もスマホが最も重要なデバイスであり続けるのは間違いないとした上で、過去3年間でAIは飛躍的に進化したものの、写真編集や翻訳、音声アシスタント機能などスマホのイノベーションのほとんどはユーザーの期待に十分に応えていないとの見方を示した。

ペイCEOは、AIの潜在能力を最大限に活用するには、消費者向けのデバイスもAIと同じスピードで進化する必要があると強調。未来のオペレーションシステム(OS)は、ユーザーを深く理解して高度にパーソナライズされ、スマホやオーディオ機器、スマートウォッチなどの一般的なデバイスから、スマートグラスや人型ロボット、電気自動車(EV)へ、そしてさらに新しいカテゴリーへと広がっていくとの予測を示す。

Nothingは2026年、初のAIネイティブデバイスを発表する計画で、新たな資金調達の準備も進めているという。

*1ドル=約148円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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