BYD、7~9月期は4年以上ぶりの減収減益 EV競争激化で成長鈍化浮き彫り

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BYD、7~9月期は4年以上ぶりの減収減益 EV競争激化で成長鈍化浮き彫り

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中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は10月30日、2025年7~9月期決算を発表した。売上高は前年同期比3.05%減の1949億8500万元(約4兆3000億円)、純利益は32.60%減の78億2300万元(約1700億円)で、20年1〜3月期以来の減収減益となった。

25年1~9月の売上高は12.75%増の5662億6600万元(約12兆円)、純利益は7.55%減の233億3300万元(約5100億円)と増収減益だった。研究開発費が31%増の437億5000万元(約9600億円)に膨らみ、純利益を大きく上回った。

BYDは研究開発への投資を継続的に拡大しており、2025年は先進運転支援システム(ADAS)「天神之眼(God’s Eye)」、EV専用車台「スーパーeプラットフォーム」向けの超高速充電技術「兆瓦閃充(メガワット・フラッシュ充電)」、車載ドローンシステム「霊鳶(Lingyuan)」など数多くの新技術を投入している。天神之眼を搭載した車両は、9月末までの累計販売台数が170万台を突破した。

自動車および関連製品は、長期にわたり売上高全体の8割以上を占めている。1~9月の世界販売は326万台に達したが、7~9月期に入ってから明らかに伸びが鈍化している。EV市場の競争激化などが理由に、9月の販売台数は初めて前年同月比で減少し、5.52%減の39万6300台となった。

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*1元=約22円で計算しています。

(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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