武田薬品、中国・成都に「イノベーションセンター」開設 デジタル医療強化へ

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日本の製薬大手、武田薬品工業がこのほど、四川省成都市に「武田中国イノベーションセンター」を開設した。中国西部で進むデジタル医療の発展に、世界的製薬メーカーも確かな手応えを感じていることを示す動きとなった。

中国西部では現在、デジタル医療の発展がかつてないチャンスを迎えている。中でも成都市は、人工知能(AI)やビッグデータの分野で分厚い蓄積があり、バイオ医薬品とデジタル医療を重点戦略として位置付けている。

武田薬品は1994年に中国に進出し、新薬の開発から生産、安定供給、商業化運営までのバリューチェーンを整備してきた。今回のイノベーションセンターは、中国でのデジタル医療事業のさらなる拡大を見据えた拠点となる。

中国事業を統括する持ち株会社、武田(中国)投資の劉燕代理総裁は「中国は武田薬品にとって世界で3番目に大きな市場だ。これまでもイノベーションを通じて中国の患者の臨床ニーズに応えてきた」と話す。

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劉氏によると、中国イノベーションセンターはデジタル医療のイノベーション成果の実用化とデジタル戦略の高度化を推進する「中核エンジン」となる。多様な主体との交流と協力を深め、実践経験を共有しながら、「患者中心」のデジタル医療イノベーションのエコシステムを共に構築していく方針だ。【新華社成都】

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