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機械学習・人工知能(AI)分野で最も権威のある国際学会「NeurIPS」がこのほど、米国(カリフォルニア州サンディエゴ、12月2日〜7日)とメキシコ(メキシコシティ、11月30日〜12月5日)で同時開催された。
AIメディア「AI World」の推計によると、今回採択された論文は5526本(公式発表は5290本)。国別では、米国と中国がそれぞれ50%近くを占め、残りをアジアや欧州、カナダなどが分け合う形となった。
企業・大学別の論文採択数トップ50では、米グーグルが4.84%で首位を維持したが、2位の清華大学(中国)が4.73%と0.11ポイント差に迫った。北京大学(中国)も3.63%で3位に入った。世界のコンピュータサイエンスをリードしてきた4大名門校、米スタンフォード大学は2.58%で12位、米カーネギーメロン大学は2.55%で13位、米マサチューセッツ工科大学が2.45%で16位、米カリフォルニア大学バークレー校は2.08%で21位となった。
あるアナリストは、米国と中国ではAI研究の構図に大きな違いがあると指摘する。米国ではテクノロジー大手がAIイノベーションの主導権を握り、計算資源とデータを独占する傾向がある。一方、中国では政策として複数の大学や研究機関にAIイノベーションに必要な人材とリソースを分散させ、驚異的な成長を実現している点に違いがあるという。
AI Worldは、最先端のAI研究が北京、上海、サンフランシスコの3都市で活発化しているとの見方を示した。今回のNeurIPSでは複数の最優秀論文が選ばれ、それぞれの筆頭著者には中国アリババグループや米プリンストン大学、米ワシントン大学などに所属する研究者の名前が並んだ。

(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
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