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中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2025年通年の新車販売(納車)台数を発表した。25年の覇者はコストパフォーマンスの高さが売りの零跑汽車(Leap Motor;リープモーター)で、60万台近くまで販売台数を伸ばし、圧倒的な強さを見せつけた。2〜5位は小鵬汽車(XPeng Motors)、問界(AITO)、小米汽車(Xiaomi Auto)、蔚来汽車(NIO)の順だった。
2024年は3位だった零跑が首位となり、6位に沈んでいた小鵬が2位に浮上。新規参入で7位だった小米が5位に躍進するなど、新興勢の勢力図が大きく塗り替えられた。
1位:零跑汽車
零跑汽車(リープモーター)は2025年12月の販売台数が6万423台。通年の販売台数は前年比103%増の59万6555台となった。
8万〜15万元(約175万〜330万円)の「Bシリーズ」と、15万〜20万元(約330万〜440万円)の「Cシリーズ」に加え、11月末に発売したコンパクトハッチバック「Lafa5」 も、9万2800元(約200万円)からと手頃な価格で人気を集めた。
欧州自動車大手ステランティスとの協業で海外展開を加速するほか、12月29日には国有自動車大手の中国第一汽車集団(FAW Group)との提携を発表。2026年の販売目標を100万台とする方針を明らかにしている。
2位:小鵬汽車
小鵬汽車(XPeng Motors)は2025年12月の販売台数が3万7508台。通年の販売台数は前年比126%増の42万9445台となった。海外販売も96%増の4万5000台と堅調に伸びた。
2026年はAI搭載のEVセダン「P7+」と新型SUV「G7」のレンジエクステンダー版を発売するほか、海外市場向けに3車種を打ち出す計画だという。
3位:AITO
自動車中堅の賽力斯集団(SERES)がファーウェイと共同開発したEVブランド「問界(AITO)」は、2025年12月の販売台数が5万7778台。通年の販売台数は前年からやや増えて42万2916台となった。高級SUVの「M9」と「M7」の2025年モデルのほか、新たに打ち出した「M8」も人気を博した。
同社は「テクノロジーによるラグジュアリー」を掲げ、2026年も中国の高級EV市場をリードしていく考えだ。
4位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)は2025年12月の販売台数が4万4426台。通年の販売台数は前年比19.6%減の40万6343台となった。この失速を食い止められるかどうかに注目が集まる。
同社はレンジエクステンダーEVを主力としていたが、2024年に初の純電気自動車(BEV)「MEGA」を発売。25年7月には第2弾のBEV「i8」を、9月には第3弾の「i6」を市場に投入している。
5位:小米汽車
スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)が手がける「小米汽車(Xiaomi Auto)」は、2025年12月の販売台数が約5万台。通年の販売台数は約38万台と目標の41万台を割り込んだ。
セダンタイプの「SU7」とSUVタイプの「YU7」のほか、約53万元(約1200万円)の超高級SUV「SU7 Ultra」を打ち出しているが、事故報道やリコールが消費者感情に影響を与えたことは否めない。2026年は、車載AIなどスマート化技術にリソースを集中し、年間販売55万台を目指す方針だという。
6位:NIO
蔚来汽車(NIO)は2025年12月の販売台数が4万8135台。通年の販売台数は前年比47%増の32万6028台となった。内訳は、メインブランドの「蔚来(NIO)」が17万8806台、セカンドブランドの「楽道(ONVO)」が10万7808台、サードブランドの「蛍火虫(firefly)」が3万9414台だった。
2026年、新興EV各社はより厳しい競争にさらされるだろう。EVを対象とする車両取得税が全額免除から5%課税に変更されたことで、消費者の購入意欲に影響を与える可能性もある。今年はスマート機能やコンセプト、価格だけでなく、販売チャネルやサービスネットワークなどが競争の焦点になりそうだ。
*1元=約22円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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