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3月17日、東京で開催された華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)のスマートウォッチの新製品発表会。壇上には、国学院大学陸上競技部の辻原輝、田中愛睦、吉田蔵之介の3選手が姿を見せた。同社が今後スマートウォッチを通じて継続的にサポートしていくパートナーとして紹介された。箱根駅伝で知られる名門を取り込む戦略で、日本の長距離界の知見を今後の商品開発にも役立てる狙いだ。
「人類最速」キプチョゲの知見を凝縮した、10%の軽量化

今回発表されたのは、ランナー特化型モデルの第2世代「HUAWEI WATCH GT Runner 2」(市場想定価格は税込で5万4780円、3月27日正式発売)。重量約34.5g(ベルト除く)、厚さ10.7mmと、初代から約10%軽量化した金属製スポーツウォッチで、「3Dフローティングアンテナ」による高精度GPS測位を謳っている。
開発には、リオデジャネイロ・東京五輪のマラソン2連覇に加えて、世界で初めてフルマラソン2時間切りを達成した“人類最速の男”エリウド・キプチョゲ選手、および同選手が所属するランニングチーム「dsm-firmenich Running Team」との協力体制のもと、プロの過酷なトレーニングに耐えうる機能が磨き上げられたという。キプチョゲ選手はGTランナーシリーズのグローバルアンバサダーにも就任しており、プロアスリートの知見を生かした機能の開発が行われているのが特徴にしており、世界トップアスリートとの提携で、日本での信頼向上を狙う。

箱根の名門との「継続的な支援関係」
今回の発表で最も注目すべきは、国学院大学との関係だ。ファーウェイが今後スマートウォッチを通じてサポートしていくと明確に位置づけられた。契約の詳細は非公開だが、継続的な支援関係の構築であることが明示されており、ウォッチの提供を受けて、トレーニングに生かす。
3選手の競技実績は一流だ。辻原選手は2025年出雲駅伝4区で17分20秒の区間新記録を樹立、ハーフマラソン自己ベストは1時間00分51秒。吉田選手は第101回箱根駅伝10区で区間3位(1時間09分25秒)を記録、ハーフマラソン自己ベストは1時間02分01秒。田中選手は10000mで28分42秒68の自己ベストを保持し、国学院大学陸上競技部の主力として活動する。
吉田選手は「ピッチやストライドのデータを詳しく測れるところが気に入っている。レース前の調整期に睡眠の質などのコンディションをデータ化するなど、生活面でも活用している」と語った。
箱根駅伝の視聴率は毎年30%前後に達することもあり、参加大学の選手は日本のランニングコミュニティにおける強力なオピニオンリーダーとも言える。

国学院大学OBの平林清澄選手(ロジスティード陸上部)も登壇した。大阪マラソン2024で2時間06分18秒の初マラソン日本最高・日本学生記録で優勝し、2026年には自己ベストを2時間06分14秒に更新した現役のトップランナーだ。「GPS機能の向上は、自分の走りがどれだけ記録更新に繋がっているかを分析できる重要な要因だと感じる。着けていることを忘れるほどの軽量感に驚いた」と語った。
ただ、スポーツスマートウォッチ市場では米ガーミン(Garmin)の存在感は依然として強固だ。製品性能だけでなく、長年にわたる選手コミュニティとの関係性の構築を強みとしてきた。

ファーウェイが国学院大学のチームへの継続サポートにより製品の改善に生かし、日本市場に浸透できるか。同チームとの協力関係が実績にどう反映されるかにかかっており、注目されそうだ。
(36Kr Japan編集部)
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