物流大手の「順豊」、年間売上高が初の1000億元突破、株価一時5%上昇

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中国最大の民間物流業者である「順豊控股(S.F.ホールディング)」が2月24日、2019年の年次業績報告を公表した。それによれば、同年の売上高は1121億9300万元(約1兆7000億円)で前年比23.37%増、株主に帰属する純利益は57億9700万元(約910億円)で同27.24%増だった。今回、順豊は初めて年間売上高が1000億元(約1兆6000億円)を突破し、業績報告翌日25日の寄り付きで、同社株価は一時5%上昇した。

この2年間、順豊の成長は伸び悩んでいた。2019年5月の物流業界に関するレポートでは、同月の月間取扱個数は「中通快逓(ZTO Express)」が10億件超えで上場物流企業のトップに立ち、19.3%のシェアを占めたのをはじめ、「韻達快逓(Yunda Express)」が15.6%、「円通速逓(YTO Express)」が13.7%、「百世快逓(Best Express)」が11.7%、「申通快逓(STO Express)」が10.8%と続き、順豊のシェアはわずか7.3%にとどまっていた。

しかし、その後取扱個数を増やす策として打ち出した新サービス「順豊特恵」や、EC大手「唯品会(VIP.com)」傘下の物流企業「品駿快逓(PINJUN EXPRESS)」との業務提携により品駿の宅配業務を引き継いだことが功を奏し、順豊の月間取扱個数は2019年11月から2020年1月まで、3ヶ月連続で5億件超えとなっている。

新型コロナウイルスの影響を受け、現在中国本土で全面的に業務を再開している大手宅配会社は「中国郵政(China Post)」、「京東物流(JD Logistics)」、順豊の3社のみ。あるメディアの統計によれば、春節期間の荷物取扱個数は京東と順豊の2社で70%に達する見込み。中でも順豊は40%と最多シェアになるといい、2020年第1四半期は優位をキープし続けることが予想される。

(翻訳・mogmog)

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