バイトダンス、シャオミがマシンビジョン分野に参入 産業化を促進

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バイトダンス、シャオミがマシンビジョン分野に参入 産業化を促進

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製造業の構造転換と各産業でインターネットの活用が加速している影響で、工業分野におけるマシンビジョン市場は今後2~3年以内に急成長すると見込まれる。

マシンビジョン関連への投資がブームになり、インターネット企業も参入してきた関係で、出資や買収・合併は2019年以降で累計50件を超えている。

7月末、バイトダンス(字節跳動)とシャオミ(小米科技)も相次いでマシンビジョン分野に投資した。

中国の調査機関「高工産業研究院(GGII)」のデータによると、マシンビジョン市場の規模は大きくはないが常に一定の需要があり、2019年には市場は約25%拡大して65億5000万元(約1000億円)だった。

シャオミがマシンビジョン3社に相次いで投資した理由

2019年~2020年7月、シャオミはマシンビジョン分野の3社に投資した。最初に投資した「高視科技(GOVION Technology)」は自動光学検査装置(AOI、Auto Optical Inspection)を手掛け、2020年3月出資の「深浅優視智能科技(Deeperceptron)」は3Dカメラの開発を行う。2020年7月に投資した「北京凌雲光技術(LUSTER Light Tech)」は光学画像とマシンビジョン分野のハイテク企業で、シャオミのほか、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業系列の「富士康工業互聯網(FII)」の孫会社も出資している。

シャオミのその他の投資先は、大部分が自社業務と関係があるパネル、ディスプレイ、半導体など分野だ。従って、シャオミのマシンビジョンへの出資の狙いは、自身のインダストリアルチェーンの設備を充実させ、製品精度の向上と生産コストの削減にあるとみられる。

バイトダンスも参入、インターネット企業が産業を加速

7月末、バイトダンスは3D視覚技術を開発する「熵智科技(SEIZET Technology)」に出資した。2018年創業の同社の技術はロボットによる自動仕分けに利用され、同社は日用化学品、物流およびeコマースの有名企業と提携している。

バイトダンスがマシンビジョン業界に参入する理由について、業界関係者は、eコマース業界でライブ配信、ショートビデオが広がっていることと一定の関係があるとみる。

バイトダンスのプロダクトは現在、eコマース業界にとって最大の集客口となっており、同社は今回の投資を通じて集客後の運営プロセスにも関わっていくと考えられる。

また、バイトダンスは2014年から約90件の投資を行い、特に2019年の投資は29回に及んだ。投資対象は幅広く、同社の主要業務であるメディア、コミュニティ関連のほか、企業向けサービス、教育、ゲーム、金融、不動産、AI、ハードウエアなどだ。

インターネット企業のマシンビジョンへの参入は、需要を誘発して商業化を加速させ、量産を実現することから、業界の発展にも資する。(翻訳・二胡)

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