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「物競天択」は中国のインターネット通販大手「京東集団(JD.com)」傘下のネットスーパー「京東超市」が手掛ける配送サービスだ。ラストワンマイルの効率を高める武器として、現在3度目のバージョンアップを行っている。
物競天択では、現在デジタル化が進められており、企業側のサプライチェーンマネジメントと会員システムをオフライン部分で統合し、さらにオンラインとオフラインを融合させた総合的なデータベースを構築している。このシステムを利用し、企業とブランドはチャネル別、地域別に販売、ユーザー、サービス、マーケティングなどのデータを調べ、販売傾向を随時把握し、業界内での比較をすることができる。また、物競天択は消費者のニーズと行動に的確に対応し、主に企業とブランドが差別化を進める際の意思決定をサポートする。
物競天択事業部トップを務める李昌明総経理は、地元密着型の生活サービスについて「アリババ、美団(Meituan)、京東の3社が激しい競争を繰り広げているが、それぞれ重点を置くところが違う。京東はスーパーマーケットや消費財ブランドとの付き合いが長いことを武器に、サプライチェーンを強化している。物競天択の重点はサプライチェーン全体の最適化にある」と語った。そのうえで、「地元密着型の小売業界は今後2~3年で競争が激化し、新規参入企業の中からダークホースが出てこないとも限らない。そうなれば3社が拮抗している現在の状況にも影響があるだろう」と述べた。
注目すべきは、京東の物競天択の業務モデルは分散化したサプライチェーンのネットワークであることだ。現在は主に大・中都市で業務を行っているが、地方都市でも業務を展開するには配達にかかるコストと注文数、注文量のバランスを取ることが必要だ。
李総経理は物競天択の2020年の計画について、例えば、消費者が注文や購入がしやすい仕組み、成約までのスムーズな流れなど基礎的な機能を充実させるとしている。ブランド側に対しては、オンラインとオフラインを統合し、実店舗を利用する顧客をオンラインへ誘導するほか、実店舗での受注、宣伝などを含む一連のパイプライン管理ができる体系を構築すると明らかにした。
会社が発表したデータによると、今年5月時点で、物競天択はすでに5万店で利用され、200都市を網羅し、160以上の都市で注文から1時間での配達を行っており、注文から1時間で商品が届く生活圏の数は2万になる。
(翻訳・二胡)
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