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フレキシブルディスプレイなどを主力とするヒューマンマシンインターフェースの開発に取り組む中国の「柔宇科技(Royole、ロヨル)」は9月22日、オンラインで二世代目となる5G対応折り畳みスマートフォン「FlexPai 2」を披露した。これは、2018年に初めてリリースした「FlexPai」に継ぐ、第3世代の自社製フルフレキシブルディスプレイを使用したスマートフォンだ。
FlexPai2は3D曲面ディスプレイを採用し、折り畳んだ状態では5.5、5.4インチの2つのディスプレイがあり、開くと7.8インチになる。SoCはクアルコムのSnapdragon 865を搭載し、バッテリー容量は4450mAhで、18Wのクイックチャージができる。OSは、折り畳みスマホのために自社開発したwaterOS2.0を搭載。
現在、ディスプレイ、ヒンジと価格は折り畳みスマホの普及を阻む3大要因だが、ディスプレイで起業したロヨルは、独自技術を持つのが強みだ。創業者の劉自鴻氏によると、FlexPai 2に使われている第3世代のフルフレキシブルディスプレイは中国計量科学院で耐性テスト済みで、0°から180°に180万回折り曲げても壊れない。
FlexPai 2のヒンジは外折り式で、回転軸関連の自社技術を活用して厚みを初代機種より40%近く減らした。曲げに強いディスプレイとぴったりと合わさったヒンジにより、FlexPai 2は携帯電話として、またはタブレットとして使用するほか、テーブルにA字形に立たせて使える。そうすることで、二画面のディスプレイを一画面ずつ分け合う形で二人が同時に使えるようになるかもしれない。
中国の携帯電話メーカー同様、ロヨルも映像機能に力を入れている。FlexPai 2が搭載するカメラは4つで、6400万画素で超高感度のメインカメラ、3200万画素の自撮りカメラ、1600万画素で116°の超広角レンズおよび800万画素3X望遠レンズがある。
現在、折り畳みスマホの価格は通常1万元(約15万5000円)以上で、多くの消費者は欲しくても手が届かない。今月初めにサムスンが発表したZ Fold2 5Gの中国モデルは1万6999元(約26万3000円)だ。折り畳みスマホの価格が上昇傾向にある中、FlexPai 2の価格は9988元(約15万5000円)と1万1588元(約18万円)で、最新モデルの中で最も安価だ。
ロヨルは価格を1万元(約15万5000円)以下に抑えたことで、昔のシャオミのように高価格のために購入を躊躇していた潜在的消費者を先駆けて獲得できるかもしれない。
ロヨルのFlexPai 2の登場によって、折り畳みスマホ全体の単価は下がるだろうか。(翻訳・二胡)
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