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中国本土最大のファウンドリ(半導体受託生産企業)中芯国際(SMIC)が2021年第1四半期の財務報告書を発表した。今四半期、同社の売上高は前年同期比22%増、前期比12.5%増の11億400万ドル(約1200億円)、売上総利益は前年同期比7.1%増、前期比41.5%増の2億5000万ドル(約273億円)、売上総利益率は22.7%となった。
売上高と売上総利益の増加は、主にウェハーの出荷増と、世界的なチップ不足を受けた価格の上昇によるものだ。
だがこのため、今四半期のSMICの売上原価を、2020年第4四半期の8億400万ドル(約879億円)から8億5400万ドル(約934億円)へ増加させることにもなった。
また、売上高を地域別に見ると、中国本土および香港向けが全体の55.6%を占めるが、以前よりは減少している。北米向けの割合は27.7%、欧州およびアジア向けは増加して16.7%となっている。
SMICのウェハーの用途別の割合を見ると、大型顧客であるファーウェイ(華為技術)が米制裁を受けた影響で、スマートフォン向けが35.2%、スマートホーム向けが13.9%と、これらの割合は減少が続いている。
しかし、SMICは米国のエンティティリスト(禁輸措置対象リスト)に記載されているため、米国関連の製品や技術などの調達は制限を受けており、下半期は依然として不確実性のリスクに直面していると、同社は述べている。
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