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中古品取引プラットフォーム「転転集団(Zhuanzhuan Group)」傘下で中古デジタル機器のB2Bプラットフォームを手掛ける「采貨侠(Caihuoxia)」が、シリーズAで4500万ドル(約50億円)を調達した。「鐘鼎資本(Eastern Bell Capital)」がリード・インベスターを務め、転転も引き続き出資を行った。資金調達後の評価額は1億4000万ドル(約153億円)となり、今回の出資後も転転の持ち株比率に変化はない。
2019年11月、転転は中古3Cデジタル機器(パソコン、通信機器、家電製品)のB2B取引に特化した采貨侠をローンチした。転転のデータによると、采貨侠の2021年第1四半期の取引規模は前年同期比30倍に伸び、2021年5月の月間取引額(商品供給源はグループ内企業とサードパーティの両方を含む)は前月比20%増の5億元(約86億円)に達している。
今回の出資について、転転グループの黄炕CEOは「B2BプラットフォームとB2Cプラットフォームの運営については、考え方に大きな違いがある。それぞれを独立して運営することで異なるターゲットユーザーを満足させることができる。転転と中古スマホ取引プラットフォーム『找靚機(Zhaoliangji)』は、いずれも個人ユーザーをターゲットに幅広いサービスを展開している。采貨侠はリサイクル業者をターゲットに産業チェーンの発展を目指していく。米国の中古車業界を例にとると『カーマックス(Carmax)』と『カーバナ(Carvana)』は個人ユーザー向けのオンライン小売企業で、自動車オークション企業の『KAR』と『ACV』はディーラーにサービスを提供しているが、どちらのタイプの企業も大きく発展している」と述べた。
転転集団の共同創業者で、采貨侠のCEOを務める相昌峰氏は「B2B取引の核心的価値は、データやアルゴリズムを活用して、商品の流通効率を高めると同時に取引コストを低減し、従来からの産業チェーンを再構築していくことだ。采貨侠のB2Bビジネスが急激な成長を遂げた理由は、商品供給量、成約率、購買力で優位性を確立したことにある」と述べた。
采貨侠は独立した取引プラットフォームとして、リサイクル業者の商品調達や販売をサポートし、スマホをはじめとする中古デジタル機器の回転率向上を目指している。
商品供給については、グループ企業の「転転(Zhuanzhuan)」と找靚機を通じて仕入れたスマホを独占的に取り扱うほか、中古スマホ取引プラットフォーム「閃回収(shanhs.com)」や「九機(91JI.COM)」、アップルの認定下取りサービス「壱駅収(1zhanshou)」などリサイクル企業各社と戦略的提携を結んでいる。また、地方都市の中古スマホ回収業者をパートナーとして認定し、中古スマホの回収・査定・販売などで協力を行っている。
同社は、転転集団が蓄積してきたデジタル機器の査定サービスシステムを基盤に、商品の査定と格付けのシステムを確立した。また、ビックデータとアルゴリズムを通じて、売り手にはスマート査定サービスを提供し、買い手には商品のリコメンドを行っている。これにより、成約率を高めることに成功している。
相氏は今後の展望について「現在、中国国内の中古デジタル機器の取引はB2BとB2Cに大別される。フリマプラットフォーム『閑魚(Xianyu)』や、当グループの転転と找靚機はB2Cの代表的なプラットフォームだ。『愛回収(Aihuishou)』や、当グループの采貨侠と『回収宝(Huishoubao)』はB2Bプラットフォームだ。中古取引プラットフォームは急速に発展しているが、その中でもB2Bはまだ従来の産業チェーンを再構築する段階にある。今回の資金調達後も、采貨侠は競合の半額程度の取引手数料を維持する。スマート査定による商品の値付けと格付けおよびアルゴリズムの強化に資金と人材を投入するとともに、各都市のパートナーへのサポートを強化し、提携業者に対してもより良いサービスを提供していく」と述べた。
(翻訳・普洱)
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