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中古品取引プラットフォームなどを運営する「転転集団(Zhuanzhuan)」は6月17日、シリーズD1で1億ドル(約110億円)を調達したと発表した。リード・インベスターはスマホ・IoT家電大手のシャオミ、コ・インべスターは「尚珹資本(Advantech Capital)」、「順為資本(Shunwei Capital)」、財務アドバイザーは「開元資本(Kaiyuan Capital)」が務めた。
転転集団はシリーズCで3.9億ドル(約430億円)を調達しており、傘下の企業向け中古デジタル機器調達プラットフォームの「採貨侠(hunter.zhuanzhuan.com)」も資金調達をしたばかりだ。同社は半年以内にグループ全体で5.5億ドル(約610億円)弱を調達したことになる。
同社にはこれまでテンセント、クラシファイド広告大手「58同城(58.com)」、青島市の政府系ファンド「青樾基金」などが出資している。
転転集団の前身は、個人間の中古品取引を仲介するプラットフォームの「転転」だ。転転は、創業初期にはC2C(個人間取引)型のビジネスモデルであったが、信頼性を担保するために企業が仲介するC2B2Cモデルを主としたプラットフォームへと徐々に進化。品質検査、7日以内の無条件返品、1年間の保証などのサービスを提供している。
転転は2020年5月に中古スマートフォン取引プラットフォーム「找靚機(Zhaoliangji)」と合併し、転転集団として再出発した。転転集団は全品目の中古品取引の仲介を継続すると同時に、中古デジタル機器に特に注力し、企業向けの中古スマートフォン調達サービスなどを新たに開始した。
2020年の転転集団のアクティブ購入者数は872万人、アクティブ出品者数は388万人だった。2021年5月の売上高は前年同期比で100%増え、取引総額は同56%増加となった。5月のグループ全体の月間アクティブユーザー数は4800万人になり、前年同期比で50%以上増えた。
今回の資金調達は中古デジタル機器市場の活発さを反映したものだ。特に出資者にシャオミが含まれていることは注目に値する。調査会社の「Counterpoint」によると、2021年1〜3月期のシャオミのスマートフォン出荷台数はサムスン、アップルに次いで世界第3位となった。シャオミの戦略投資部のパートナーである李建浜氏は、「シャオミは中古取引プラットフォームの成長に長年注目している。消費者の様々なニーズに応えていくために、この分野の優れた企業の成長をサポートしていきたい」と話した。今後、シャオミと転転集団の提携が期待されるだろう。
(翻訳・小六)
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