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中国テックに特化した専門メディア「36Kr Japan」と日本経済新聞社は6月22日、「解剖テンセント第2弾~ゲーム事業、クラウド活かし世界へ」と題して、テンセントの技術を基盤としたゲーム事業に焦点を当てた中国テックセミナーを開催した。
テンセントジャパンからはCloud Head of Solutionアーキテクトの付昂氏、そして中国のテンセント本社からIEG事業部ACEチーム責任者の李鑫氏、WeTestグローバル責任者の鞏寧寧氏らが登壇し、世界でも多くの有名ゲーム開発会社に提供するテクノロジーについて紹介した。
特にテンセントが自社のゲーム事業を効率的に運営するために生まれた自動化ツールや、ユーザーが安心してゲームを楽しむために開発されたチート防止システムを、ゲーム産業が盛んな日本でも利用できるように、日本向けの新たなソリューションとして提供を始めるということだ。
まず1つめのソリューションはチート行為防止システム「ACE」だ。このシステムはテンセントの全ゲームタイトルに利用された実績があり、300人以上のエキスパートを擁する世界最大のゲームセキュリティ対策チームで構成されている。一般的なチート行為だけでなく、悪意ある発言や画像等のリスクに対しても対応可能だという。
2つめのソリューションはリリース前にゲームの品質評価を行う自動化テストツール「WeTest」だ。もともとゲーム開発会社が多くの人的リソースをかけて行ってきた欠かすことにできない互換性や機能テストのレビューだが、コストや時間が大きな課題だった。これらの業務を自動化・効率化することは多くのゲーム開発会社にとって朗報と言えるだろう。
PUBG などDAU1000万超のゲームでも活用されるソリューションを、モバイルゲームが急成長する日本市場でも積極的に展開していきたいという。
最後に、今回のセミナーでは伊藤忠総研の趙瑋琳氏からテンセントのエコシステム戦略と海外進出についての分析もあり、質疑応答の場面では非常に多くの質問が出るなど日本企業からテンセントの事業に対する関心の高さがうかがえた。
(36Kr Japan編集部)
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