バーガーキングが出前アプリの餓了麼と会員システム連携。業界初の取り組み
ハンバーガーチェーン大手のバーガーキングが、上海で出前アプリ大手の餓了麼(ele.me)とのコラボ企画として、期間限定ストアを開設した。バーガーキングと餓了麼は9月末、双方の会員を連携するシステムも始動する。
バーガーキングと餓了麼の会員は、互いのサービスや優待を相互利用できるようになる。例えば、バーガーキングの店舗でもらったクーポン券を、餓了麼のデリバリーでも使える。また、餓了麼を通じてバーガーキングのデリバリーを利用するとポイントがつく。貯めたポイントは餓了麼アプリ内の他店舗でも使える。さらにバーガーキングは、「ハンバーガー1元(約16円)キャンペーン」など、餓了麼ユーザー限定の優待企画も準備中だ。
両者は過去にも、餓了麼のみでオーダーできる限定メニューなど、コラボ企画をたびたび展開している。

バーガーキングと餓了麼による期間限定ストア
餓了麼などのプラットフォームは自社の会員制度を持っているが、プラットフォームを利用する飲食店の会員制度との連携にも積極的に乗り出している。餓了麼とバーガーキングとの会員制度連携は、フードデリバリー業界で初の事例となる。
巨大なECプラットフォームを有するアリババグループは、すでに多くのブランドと会員システムを連携している。BtoCモールの天猫(Tmall)では、多くの出店ブランドが自社会員を天猫会員へとスライドさせている。アリババは、オンライン・オフラインにかかわらず広範囲に普及した決済システムを持ち、ブランドに実店舗での購買体験とオンラインの売り上げのシナジーを提供している。また、アリババ自身もブランド力のある企業を多数取り込むことで、競争力向上につなげている。
今年アリババ傘下に入った餓了麼も、個人ユーザーだけではなく加入店に対してもより強い吸引力を持つようになるだろう。餓了麼に加入した各飲食店が、バーガーキングのように、会員システムを連携していくかもしれない。
今月は、大手コーヒーチェーンのスターバックスがアリババと提携し、餓了麼によるデリバリーサービスを開始した。強力なブランド力を持つスタバとの提携は、餓了麼が今後、大手外食チェーンとの提携を拡大させる呼び水になるだろう。
(翻訳・愛玉)