スタバに続きマックカフェも、中国のコーヒーチェーンが続々デリバリー参入
中国のコーヒー市場が熱い。スターバックスが9月に、続いてマックカフェが配送サービスを開始し、主要大手が揃い踏みの様相を見せている。
スターバックスに続いて、マクドナルドが運営する「マックカフェ」も10月8日にデリバリー事業をスタートした。現在は上海地区での限定展開で、出前アプリの美団(Meituan)、餓了麼(Ele.me)、ミニプログラム「i麦咖啡外送」で注文できる。主力商品のコーヒーに菓子・軽食類を揃えるのは、スターバックスなどのコーヒーチェーンと同様だが、ブレックファストやアフタヌーンティーなどのセットミールが注文できるのはファストフードならではの強みだろう。

餓了麼アプリで表示したマックカフェの画面
注文から配達までは28分以内、配送手数料は9元(約145円)に設定した。カップやふたはデリバリー専用に開発されたものを使用。配送中に中身が漏れるのを防ぎ、淹れたての温度を保ったまま届ける。

マックカフェのデリバリーサービスを告知するリーフレット
スターバックス、マックカフェ、ケンタッキー・フライド・チキン傘下のK coffee、ファミリーマート傘下のPar Café(全家湃客咖啡)、英最大手コスタ・コーヒーと、中国の主要コーヒーチェーンは揃ってデリバリー事業に参入済みだ。K coffeeとコスタはかなり前から配送事業を手掛けるが、「出前できるコーヒー」にスポットライトが当たったのはこの1年ほどのことだ。
店舗営業の添え物的存在と思われがちなデリバリーサービスだが、そのデリバリーを主体にして急速に成長したコーヒーチェーンもある。新興ローカルブランドのluckin coffee(瑞幸咖啡)だ。8月1日、luckin coffeeは設立後初めての業績発表を行った。試験営業期間も含めて約7カ月で店舗数は809店、来客数は350万人、合計1800万杯のコーヒーを売り上げたという。
luckin coffeeの成功を目にした大手各社は、飲食業界の不振やコーヒー市場の成長力を背景に、続々とデリバリー事業に乗り出した。中国では若者を中心に、出前サービスが生活から切っても切れない存在になっている。
大手は新興企業にはない強大な競争力を持っている。コストパフォーマンス重視の価格設定と巨大な店舗網を武器にすれば、迅速な顧客獲得につなげられる。いずれにしても、それぞれが持つ強みを発揮していかなければ、市場では生き残れない。
新興のluckin coffeeはSNSでの拡散力に、スターバックスはサービスや体験に、マックカフェやK coffeeは店舗網と商品構成に強みがある。特にファストフード系のコーヒーは、セットミールにコーヒーを加えることで素早くシェアを取れる。味に関しても、豆にこだわるなど品質を上げてきている。
(翻訳・愛玉)