8割近い胃腫瘍見逃しリスク減らす AI支援内視鏡検査で、中国武漢

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8割近い胃腫瘍見逃しリスク減らす AI支援内視鏡検査で、中国武漢

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【新華社武漢8月4日】中国武漢大学人民病院消化器内科主任を務める于紅剛教授の研究チームがこのほど医学誌「ランセット胃腸病学&肝臓病学」に、人工智能(AI)支援内視鏡検査で、胃腫瘍を見逃すリスクを8割近く減らすことができると発表した。この研究は臨床実践におけるコンピューター支援診断の重要性に拠り所を与える。

胃がんは世界的に多発している悪性腫瘍の一つで、早期診断はとりわけ重要だ。内視鏡検査は早期胃がんと前がん病変を早期に発見するため推薦される方法だったが、胃部腫瘍検査のカギとなる内視鏡観察で使う画像強調内視鏡(主に白色光観察が用いられる)は、早期胃がんに対する敏感度と特異性が必ずしも高くなく、内視鏡医の技術水準の違いによって、早期胃がんの一定比率の診断見逃しをもたらす。

于教授のチームの最新研究で、局所的病変の検査や胃腫瘍診断に用いられるAIシステムを、上部消化管内視鏡検査と結びつければ、胃腫瘍の検査見逃し比率を著しく引き下げられることがわかった。于氏の率いるチームが研究・開発した、早期胃がん検査モジュールを持つAIシステム「内鏡精霊」は先ごろ、複数の医療施設で行われる臨床試験を経て、消化管の内視鏡検査の改善に役立つと初歩的に評価された。于氏は、「内鏡精霊」が医師の胃鏡操作を支援し、スクリーンで胃鏡検査の盲域、異常病巣を示し一方、胃鏡操作の計時と採点を行うこともできると説明した。今後、チームはモデルをたえず調整、改善して、胃の腫瘍をよりよく識別できるようにするという。

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