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上海の男子高校生が一緒に動いたり人を乗せて走行したりするロボットを半年かけて開発し、話題を呼んでいる。その様子を収めた動画「18歳、200日でロボットつくってみた」は、中国の動画サイト「ビリビリ動画」で200万回近く再生された。投稿者の零十七さんは高校1年生でロボット開発に目覚め、卒業後は米国に留学しAIとロボティクスを学ぶ予定だ。
零十七さんが製作したロボットは、人の動きを追跡してついてくる。
屋外でも夜でも追跡機能は失われない。
人を乗せて移動することもできる。
物を運ぶトランクも備えている。
零十七さんは自力で筐体の製作から電気回路の設計、プログラミングまで行い、200日かけてロボットを完成させた。
無駄にしたパーツもロボット1体分
ロボット製作はパソコン上でモデリングすることからスタートした。
パソコンで設計した筐体を3Dプリンターで実物にしていく。
ロボットの目になるのは、レーザー光を使ったセンサー「2DーLiDAR」だ。
ロボットの心臓、ワンチップマイコン。モーターやステアリングをリモート制御し、スピードや方向などを判断する。
何を使って電力を得るか、想定外の動きを防ぐにはどうプログラムを組むかなど、課題は山積みだった。
普通の高校生がゼロから自分でロボットを製作するには、プログラミングや電気回路、自動制御などの技術や知識を独学で得る必要があった。ソフト面では自分で組んだプログラムを繰り返し修正し、バグを潰していく。ハード面では、ボディを組み立てるために設計を学んだ。無駄にしたパーツでもう1体のロボットが作れるほど試行錯誤を繰り返したという。
今年4月、ロボットが完成した。
ロボットコンテストで人生変わる
零十七さんは「自作系投稿者」として、これまでも自身の作品をビリビリ動画で公開してきた。火を吹く刀を製作した動画は200万回以上再生された。
しかし、16歳になるまでの彼は「ただ試験に追われるだけの生徒だった」という。
人生が一変したのは高校1年生のときに参加したロボットコンテストだ。以来、多くのコンテストで入賞してきた。
コンテスト自体は実利につながらないが、多くの人に評価されたことで凌十七さんは「人生が初めて光に照らされた」という。
米ジョージア工科大電子工学学科に入学が内定していた彼は、ロボット製作を機に専攻を変え、AIとロボティクスを学ぶことに決めた。将来はアルゴリズムの天下になると感じ、もっとプログラミングを学びたいと考えるようになったという。将来は起業するか、研究者になるならば、汎用人工知能(AGI)を研究したいと語った。
動画:凌十七「18歳、200日でロボットつくってみた。」
作者:WeChat公式アカウント「量子位(ID:QbitAI)」、博雯・蕭蕭
(翻訳・編集:愛玉、浦上早苗)
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