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【新華社上海9月11日】中国の細胞培養肉スタートアップ企業「CellX」がこのほど、上海市で細胞培養肉製品の技術実演と試食イベントを開催した。
今回試食された豚ひき肉製品の原型は、黒豚の筋細胞と植物性タンパク質を組み合わせたもので、コストが安く、技術的にも比較的成熟している点が特徴で、商品化に最も近い製品形態でもある。
イベントではこの他、豚肉のダイスカットやスキャフォールド(足場材)、3Dバイオプリントという3種類の構造化製品の原型も紹介された。
構造化は細胞培養肉が直面する開発課題の一つで、バイオスキャフォールドはその中で重要な役割を果たしている。これは細胞が付着して方向性を持って配列する支持体を提供することで、動物の筋肉繊維の伸びて絡むような口当たりをより忠実に再現できるという。バイオスキャフォールドは、医療分野で主に人間の器官や組織の修復に使われているが、CellXはこの最先端技術を新たな食品分野に応用した。
ここ数年注目を集めている「植物肉」や「細胞培養肉」は、いずれも「新タンパク質」の分野に属する。植物肉は植物性タンパク質を主原料としているが、細胞培養肉は一般に動物の筋細胞や脂肪細胞などを原料とし、動物の体外で大規模かつ低コストの細胞培養を行うとともに、バイオスキャフォールドや3Dバイオプリント技術により細胞を組織に変える。細胞培養肉は植物肉と比べ、技術的障壁が高く、商品化までのサイクルも長いが、動物肉の食感と味をより忠実に再現できる。(記者/黄安琪)
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