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海外事業に重点を置く中国の携帯電話メーカー「TRANSSION(伝音控股)」が10月25日、2021年第3四半期(7~9月)の財務報告書を発表した。それによると、売上高と純利益の両方で四半期最高を記録したという。
同社の1~9月の売上高は前年比43.26%増の357億7300万元(約6340億円)に達成し、親会社に帰属する純利益は前年比43.49%増の28億8200万元(約511億円)。第3四半期の売上高は、前年同期比16.13%増の129億2000万元(約2290億円)、親会社に帰属する純利益は、前年同期比33.29%増の11億5000万元(約204億円)だった。
10年余りの発展を経て、TRANSSIONの携帯電話はアフリカ市場での優勢を拡大させ続けている。IT専門調査会社IDCの統計によると、アフリカでの同社のスマートフォン市場シェアは2020年に40%まで増加した。
アフリカでの成功モデルをインドやバングラデシュなどの新興市場でも再現している。同社が公開したデータによると、21年上半期に9600万台の携帯電話を出荷し、そのうちスマートフォンの出荷台数はアフリカ、パキスタンとバングラデシュで1位、インドで6位だった。
モバイルインターネット分野では、テンセントおよびその傘下の電子書籍サービス「閲文集団(China Literature)」、網易(ネットイース=NetEase)、 ショート動画「快手(Kuaishou、グローバル版は「Kwai」)」など多くのIT大手と海外進出で戦略的提携を行い、アプリケーション市場にも参入している。
今年6月末時点で、自社開発または共同開発でローンチしたアプリは10個以上。中でも「Boomplay」はアフリカで最大の音楽ストリーミングプラットフォームとなり、世界中に合計1億3000万人のユーザーがいる。
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