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11月26日、コンテンツ企画制作の「新世相(Xin shixiang)」と「人民日報ニューメディア」が共同で「グッドナイトSMSプラン」を発表した。俳優の黄渤氏と歌手李宇春氏をGood Night大使として招聘した。このイベントに参加すると、登録から1ヶ月間、毎晩午後11時に 「Good Night SMS」を受信できる。
新世相は、知らない人と地下鉄の中で本をシェアしあう「丢書大学戦(Books on the Underground)」や、プレッシャーが多い大都市を出て2・3級都市で再就職する人をサポートする「逃離北上広(Touli Bei Shang Guang)」といったイベントを開催してきた。今度は、「グッドナイトSMSプラン」で100万人にGood Nightメッセージを発信しようというのだ。
この年代の若者はみな良く眠れていない。
「2018 中国睡眠指数レポート」によると、90年後世代(90年以降に生まれた世代)の33.3%が「焦燥エリア」、29.6%が「苦渋エリア」、12.2%が「不眠エリア」で眠っており、良い睡眠とされる「グリーンの甘い眠りエリア」で眠っているのは5.1%にすぎない、と分析されている。
今年の流行語にもなった「喪」は悲観的、退廃的な気分を表す。夜寝る前には特に落ち込みやすいので、新世相は、Good Night SMSは若者に「未来への希望」を与え、彼らとの間に強い精神的関係を確立しようするものだという。
「通信により触発できる感情には二つのものがある。一つはぬくもり、共鳴、奮起などの前向きな感情であり、もう一つは欲深さ、不安、恐怖などの否定的な感情だ。今の社会は、怒り、不安、恐怖には事欠かないが、これらの感情に抗うぬくもり、希望が欠けている」と新世相の創設者、張偉(Zhang Wei)氏は述べる。
イベントの前に、新世相は一部の受信者グループに対してGood Night SMSを1か月送信しており、その間は広く拡散されたという。 「当時、多くのユーザーが微博(ウェイボー)で受け取ったメッセージを自発的にアップしていた。毎日このメッセージを待っていると言う人も多かった」。
新世相は、今回の公式イベントで最大参加人数を100万人に制限している。新世相は通信コスト100万人民元(約1600万円)を準備しており、参加者はSMS料金を負担する必要はない。
11月26日にスタートした 「グッドナイトSMSプラン」は、開始2時間で応募者数20万人を超えた。その後毎日1〜2万人の割合で増加し、現在までに50万人以上がサインアップしている。
新世相が手掛けるコンテンツのファンは20~35歳前後、大都市またはその近郊で働く若い人々で、まさに睡眠の質が良くないとされるグループだ。こうしたユーザーの特性を踏まえて、新世代は自らを「一日の終わりの1分人生学校」と称し、深夜から明け方の時間帯に向けた独自の企画を展開して人気を集めている。
(翻訳:長谷川正時)
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