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ビデオブログを意味するVlogが新しい潮流を作りつつある。Vlogは「ビデオ+ブログ」という造語だ。ただし、Vlogは新しいサービスではない。映画監督でソーシャルメディア企業Beme創設者であるケイシー・ネイスタット氏が自身の日常を撮影した動画をYouTubeにアップしたことが始まりだ。それが人気を集め、ビデオブログ = Vlogとして発信されるようになった。このチャンネル登録者数はいまや1000万人を超える。
そして最近、Vlog関連の動きが相次いでいる。動画撮影編集アプリ「VUE」が「VUE Vlog」に改名された。また、微博(ウェイボー)は今年9月に一定の条件を満たした「Vlogger(ヴロガー)」へ認証を与える「Vlog 博主召集令」を発表した。「ビリビリ動画」も「30日間Vlogチャレンジ」を開始した。
<ショート動画共有アプリとは大きな違い>
ショート動画共有アプリで有名なインフルエンサー「papi醤(パピ・ジャン)」のVlogには脚本があり、ストーリー性と誇張された表現方法が特徴だ。
お笑い系の動画で人気者となった「@Lori阿姨(ロリおばさん)」も最近Vlogに進出し、こちらでは自身の日常生活を披露している。
TicTokなどのショート動画共有アプリでは、動画の長さが数秒から数十秒に制限されている。画像をつなぎ合わせてショート動画とすることもある。こうした動画では、内容は認知されるが、発信者そのものは注目されにくい。しかし、それだけに操作が簡単で誰でも動画をアップすることができるし、だからこそソーシャルネットワーク性が高い。
これに対してVlogでは時間は無制限。情報量が多く内容も濃い。作者の個人的なストーリー性があるコンテンツだ。しかし、Vlogを発信するための敷居はまだ高い。「VUE」などのアプリを試してみたところ、想像よりはるかに操作が複雑だった。また、設備機器に投資しなければならないし、日常生活から魅力的なコンテンツを作れるか分からない。
<Vlogの可能性>
コンテンツ・クリエーターは、やがて地域、職業、年齢などにより細分化され、適した動画配信プラットフォームを各自が選択するだろう。Vlogを発信するクリエーターが増えれば、VUEなどに新しいトラフィックが生まれ、そこにTikTokや快手のユーザーが流れてくる可能性もある。
Vlogのような新しい表現の場は、優れたクリエーターの誕生を促す。そういうクリエーターたちの周りでは、MCN(マルチチャンネル・ネットワーク)が登場したり、投資機会が生まれたりするかもしれない。
翻訳:雪希
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