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ママとベビーのためのEコマースが人気を集めている。 昨年11月、「貝因美(Beingmate)」傘下のママ向けショッピングアプリ「媽媽購(Motherbuy.com)」が初の資金調達を完了し、11月末には総合育児情報サイト「宝宝樹(Baby Tree)」が香港証券取引所に上場した。 また、子供服オンラインストア「棒棒糖(BONBON)」がママ向けコミュニティEコマースの「万物心選」をローンチしている。
この分野でオンラインとオフラインを融合したニューリテールを実現しているのが「重慶貝莱優品国際貿易有限公司(babylineup)」(以下、貝莱優品)だ。 親会社はベビー・子供服などの輸入を手掛ける「貝秀国際(Baby Show International)」で、貝秀国際は欧米、日韓などから商品を調達して、中国のEコマースサイトの90%以上に供給している。
貝莱優品は、新1級都市と2、3級都市に住む中産階級の顧客をターゲットにしたインポートセレクトショップだ。オンラインショップとリアル店舗を展開し、100以上のカテゴリーに属する10万SKU以上を販売している。
2015年、貝莱優品は重慶に最初のリアル店舗をオープンし、8か月かけて月商40〜50万元(約640~800万円)を達成。翌年には2店舗目として2000平米の売り場に数万SKUを揃える大型店をオープンし、開店まもなく収支均衡したという。
同社は世界50カ国以上から人気のブランドや売れ筋商品を集めている。 美容関連とベビー用品が60%を占め、このほかに家庭用品、輸入食品やヘルスケア用品なども扱っている。
創業者でCEOの王嵩氏は、中国中西部の市場を有望と見ている。この地域のベビー用品市場は1兆元(約16兆円)規模と見られること、需要が供給を上回っており依然として売り手市場の段階にあること、さらにインターネットの普及率がまだ低く、販売チャネルは依然としてオフラインに依存していることから、大きな可能性があると言う。また、貝秀国際が多くのECプラットフォームのサプライヤーであることから、貝莱優品は価格面でも強みを持つ。
販売店は重慶、四川省、山西省などを中心に全国200店舗以上、売上高は合計3億元(約48億円)を超えた。また、フランチャイズ・パートナープログラムを全国338都市で開始しており、3年間で5,000店舗を達成する計画だ。
先日、貝莱優品はシリーズPre-Aで2500万元(約4億円)を調達した。この資金はパートナープログラムの推進と、海外商品のサプライチェーンの最適化、輸入プロセスの短縮と輸送システムの改善に充てられる。
今回出資した「中締資本(CIVC)」は、「貝莱優品は急速に成長しており、優れたビジネスモデル、グローバルで高品質な商品セレクト、さらに8年にわたる海外サプライチェーンのサポートなど、高い競争力を備えている」としている。
(翻訳・神江乃緒)
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