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「BYTON」初の体験型ショールーム、年末には30店体制へ
電気自動車(EV)メーカーの「拜騰(BYTON)」は1月18日、同社初の体験型ショールームを上海市でオープン、20日から正式に営業を開始した。
オープニング式典では、全国統一価格の直販モデルが発表された。オンラインでは、アプリ、微信(We Chat)、自社サイトなど、オフラインでは各都市の状況に応じて3タイプの店舗やサービスセンターで、それぞれ販売する。
このうち「BYTON空間城市展庁(BYTON PLACEシティショールーム)」では、車を販売するほかに体験試乗などのサービスも提供する。今回開店したのもこのタイプのショールームだ。こうした体験型店舗では、最多で14人のスタッフが顧客の見学や問い合わせに対応する。
拜騰は今後、フランチャイズ方式で店舗展開していく。フランチャイズ店でも、幹部の採用や従業員の研修は直営店と同等に行い、店舗での販売の流れや行動規範を統一する。
拜騰のCEO兼共同創業者であるCarsten Breitfeld(カーステン・ブライトフェルト)博士は、「セールス(販売)・スペア(部品)・サービス・サーベイ(反応)」をベースにした従来型の「4S店舗(ディーラー)」の問題点を指摘した。ブライトフェルト氏は「この販売モデルでは、ディーラーが大量の在庫を抱え、キャッシュフローが行き詰まる恐れがある。一方メーカーは、販売目標を達成するために川上から圧力をかける。悪循環が起きるのだ」と語った。拜騰はこうした問題を解決するための店舗販売モデルを採用すると強調した。
拜騰の計画では、体験型ショールームの2店舗目に重慶市を選び、年内に同様のショールームを25~30店舗開く予定。国内の販売・サービスネットワークの構築が一段落した時点で、米国や欧州の主要都市への進出も考えている。
最初のモデルは今年末に量産化へ
拜騰はスポーツ多目的車(SUV)「M-Byte」の試作モデルを100台以上製造し、2018年末に走行試験に入った。同社の関係者によると、江蘇省南京市のスマート製造拠点では、工場建屋5棟の建設が完了し、現在設備の搬入が行われている。南京工場の年間生産能力は10万台の見込みだ。
拜騰は、2019年1月に米国ネバダ州ラスベガスで開かれた「CES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)」で、BYTON M-Byteの詳細を発表した。同社関係者は、今年末に量産体制に入る計画を明らかにした。
ブライトフェルト氏は、体験型ショールームのオープンは商品、量産、販売の各部門の業務が同時に進捗していることを意味すると説明。今後はサービス体制を整備し、納車に向けた準備を進めていると強調した。
(翻訳:林森)
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