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アリババ系フィンテック企業「アント・グループ(螞蟻集団)」が、中国テック系メディア大手の「36Kr」の全株式を売却し、出資から完全に撤退した。アント・グループの投資部門「API」が3月12日に米国証券取引委員会(SEC)に提出した文書で明らかになった。アント・グループは2015年、36krに出資し、撤退直前には約15.1%の株式を保有していた。
同文書によると、売却先の「Qianren LP」は36Kr本社と同じ住所で登記されている。また、Qianren LPのマネージングパートナーが36Krの馮大剛・最高経営責任者(CEO)兼董事会聯席首席であることも示されている。
アント・グループは21年、事業再編に着手した。同年10月には、経済メディア「財新伝媒(Caixin Media)」の全株式を売却し、出資から完全に撤退したことが報じられた。22年1月には、ネット保険会社「衆安保険(ZhongAn Insurance)」への出資比率を13.54%から10.37%に引き下げている。投資事業の相次ぐ縮小は、本業への集中を示している。
36Krは、TMT(テクノロジー・メディア・通信)業界およびベンチャーキャピタル関連情報の提供を目的に設立され、スタートアップとTMT大手、機関投資家などをつなぐサービスも手掛ける。 2019年11月には米ナスダックへの上場を果たした。
(36Kr Japan編集部)
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