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米国のデザインプラットフォーム「Figma(フィグマ)」が、中国のドローン(小型無人機)大手「大疆創新科技(DJI)」へのサービスを停止したことが分かった。DJIは3月12日、Figmaから「貴社がエンティティー・リストに記載されていることを確認した。米国の法律により、Figmaは貴社にサービスを提供できなくなった」との通知を受け取ったという。
DJIは2020年、米商務省に国家安全保障上の懸念がある企業として指定され、事実上の禁輸リストとなる「エンティティー・リスト(EL)」に記載された。Figmaは「政府による規制が解除されない限り、ELに記載された企業はFigma上の全てのファイルにアクセスできなくなる」との声明を出した。ELには、通信機器大手ファーウェイ(華為技術)やネットワークセキュリティ大手「360企業安全集団(360 Enterprise Security Group)」も記載されている。
これを受け、中国におけるFigmaの競合相手「即時設計」と「藍湖(Lanhu)」はWeChat(微信)公式アカウントで、Figmaのファイルをインポートする機能をリリースし、インポート後の編集機能も完備したと発表。デザイナーが今回の事態を乗り切れるようサポートする方針を明らかにした。
2012年に設立されたFigmaは、ウェブ上でUI(ユーザーインターフェース)デザインができるサービスを提供し、世界で最も人気のあるデザインプラットフォームに成長した。現在の評価額は100億ドル(約1兆1000億円)を超え、いわゆるデカコーン企業となっている。
(36Kr Japan編集部)
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