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中国車載電池大手の寧徳時代(CATL)が2022年10〜12月期、米電気自動車(EV)大手のテスラに新型電池「M3P」を供給することが分かった。電池容量72kWhの電池パックを搭載する新型車「Model Y」に用いられる。同車種は23年初めに発売される。中国メディア「晚点(LatePost)」が報じた。
M3Pの正極材に使用されるリン酸マンガン鉄リチウム(LMFP)材料は、「深圳市徳方納米科技(Shenzhen Dynanonic)」が提供する。同社は22年7〜12月期、LMFP材料11万トンの生産を計画している。LMFP材料とは、リン酸鉄リチウム (LFP)材料にマンガンを添加したものを指す。
CATLは、三元系(NCM)材料をLMFP材料に混ぜてM3Pの正極材とし、LMFP電池の弱点、寿命の短さと内部抵抗の高さを解決した。M3Pのエネルギー密度は一般的なLFP電池よりも15〜20%向上し、最大で210Wh/kgに達するが、コストはLFP電池と同等だとういう。
EV向け駆動用電池業界では、LMFP電池がLFP電池に取って代わり、リン酸塩系電池の主流になるとみられている。駆動用電池の現在の主流は、LFP電池と三元系リチウム電池で、22年1〜6月の搭載量の割合はそれぞれ58.5%と41.4%だった。
(36Kr Japan編集部)
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