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人工知能(AI)を利用した新薬開発を手掛ける「インシリコ・メディシン(Insilico Medicine、英矽智能)」がこのほど、シリーズD2での資金調達を完了した。出資者は、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ傘下のグロースファンド「Prosperity7 Ventures」。2022年6月に実施したシリーズD1での資金調達と合わせて、シリーズDでの累計調達額は9500万ドル(約126億円)を超えた。
シリーズD2で調達した資金は、パイプライン(新薬候補)の拡充に向け、中国とニュージーランドで第1相の臨床試験を進めているプロジェクトや、治験薬(IND)承認を目指して研究を進めている複数のプロジェクトの推進に充てられる。また、AIを利用した新薬開発プラットフォーム「Pharma.AI」のさらなる開発や、AIとロボットによる完全自動の新薬開発ラボおよび「バイオデータファクトリー」の立ち上げ、世界各地での「地域センター」設立など、戦略的な取り組みにも充てられるという。
2014年に設立されたインシリコ・メディシンは、新薬開発の3つの課題に対応するプラットフォームとして、標的分子検出の「PandaOmics」、化合物設計の「Chemistry42」および第2・3相の臨床試験の結果を予測する「InClinico」を開発・提供している。現在は、がんや線維症、免疫疾患、中枢神経系(CNS)疾患などに対応する30近くの新薬候補を開発中で、うち8つが前臨床段階の開発候補化合物(PCC)となっている。同社は世界の製薬会社上位20社のうち9社と提携関係を結び、新薬開発に取り組んでいるという。
(36Kr Japan編集部)
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