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中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の任正非・創業者兼最高経営責任者(CEO)がこのほど、今後の経営方針を示す社内向け文書を発表した。
任氏は、世界経済にとって今後10年間は非常に苦しい時期になるとし、世界経済は引き続き減速していくと予測した上で、この経済環境がファーウェイに市場圧力をもたらすことにもなると指摘。(企業としての)生き残りを最重要の原則とし、不採算事業を縮小または閉鎖する方針を明らかにした。
任氏は文書の中で、「世界的な消費の減速を受け、ファーウェイも考え方と経営方針を変えるべきだ。規模の追求から、利益とキャッシュフローの追求に切り替え、今後3年間の危機を乗り越えるためのよりどころとする」とし、「2023年の予算の執行は合理的なペースを維持し、無計画な拡大や投資を進めている事業は縮小または閉鎖する。今後数年以内に価値や利益を生み出せない事業も縮小・閉鎖すべきだ。人の力も物の力も主力事業に集中させる」との考えを示した。
クラウド事業を担う「華為雲計算技術(Huawei Cloud Computing Technology)」については、ファーウェイの成長を着実に後押しし、インダストリアル・インターネットの発展を支えていく主力事業の1つとして言及した。
(36Kr Japan編集部)
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