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消息筋によると、国際教育を手掛けるスタートアップ「菠蘿在線((Boluo Zaixian)」は最近、シリーズAで数千万元(3億円以上)の資金調達を完了した。リードインベスターは「盛力投資」、コ・インベスターは「経緯中国(Matrixpartners China)」。2018年、エンジェルラウンドで経緯中国から数百万元(3000万円以上)の資金を獲得したばかりだ。創業者の葛思斉氏によれば、今シリーズの資金は主に学習カリキュラムのブラッシュアップとSOP(標準作業手順書)の細分化および講師の育成訓練に充てる予定だという。
2016年に創業した菠蘿在線は主に中国国内のインターナショナルスクールの中学生と高校生を対象にオンライン教育によるマンツーマンの個人指導を提供し、I指導内容はIB(国際バカロレア)、アメリカのAP(大学レベルの早期履修課程)、イギリスのA-Level(大学進学準備課程)、アメリカンハイスクールなどのカリキュラムに対応している。客単価は1時限あたり500-800元(約8000円から1万3000円)だ。
菠蘿在線の教師は主に国内外の名門大学の卒業生で、正式に授業を行う前に、2か月前後の講師トレーニングを受ける。学生の獲得は主に在籍生の紹介、オンラインコミュニティの口コミおよび提携している数十校のインターナショナルスクールなど経由で、現在受講学生数は累計1000人以上、2019年の売上高は1億元(約16億6000万円)に達する見込みだ。
菠蘿在線が属する国際教育分野は競争のない市場であり、最近2年間急速に成長しているブルーオーシャンだ。
データによれば、中国国内2018年におけるインターナショナルスクールは約800か所以上、年平均成長率は11%、生徒数は約55万人だ。このターゲットグループの学費は通常10-20万元(約166万円から約332万円)であり、対応する放課後個別指導の客単価が5-6万元(約83万円から約99万円)とK12(12年の基礎教育)市場の数倍だ。
市場規模について、葛氏によれば、現在生徒の参加率25%で計算すると、2018年における国際教育市場規模は約100億元(約1660億円)だ。市場の成熟化と指導ニーズの高まりに伴い、将来参加率が50%に上がる場合、5年後の市場規模は300~400億元(約4900億円~6600億円)に達する。この分野のトップ企業ともなれば、売上高は数十億元(300億円以上)から数百億元(約3000億円以上)になるだろうという。
同業者の「唯尋(Vision Academy)」、「学霸山丘(Xueba Shanqiu)」等と比べて、菠蘿在線のコア・コンピタンスは主にカリキュラムの細部にわたるブラッシュアップだ。
インターナショナルスクール在校生向けに、菠蘿在線はIB/AP/A Level/アメリカンスクール等異なる国際教育カリキュラムに対応する一連のコースを作成している。その受講によって、ほとんどの学生が少なくとも1Grade(国際教育格付け)アップできる。一方、受験生に対しては、志望校の選択から受験対策までの標準化したカリキュラムを作成し、数百名以上の合格者を生み出している。
現在、菠蘿在線のチームスタッフは100名強だ。創業者葛氏はUCLA(University of California, Los Angeles)の卒業生で、その他の共同創業者も海外名門校を卒業して帰国している。
今回の資金調達の理由について、リードインベスターの盛力投資は下記のように考えている。国際教育は消費のアップグレードジャンルとして、最近2年間急速な成長傾向を見せている。現在良質な教育資源の不足と消費者購買力が上昇している中、「1級都市の市民なのに、教育レベルは2級都市レベル」に対する認識が高まるなどの影響を受け、今後そのニーズはさらにに高まると予測している。
菠蘿在線チームは着実で明確なビジョンをもっており、創業当初から国際教育カリキュラムを入口に、優れた指導能力、強固な運営能力、そして充実した講師教育訓練体系を持っている。
(翻訳・桃紅柳緑)
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