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【新華社バンコク9月11日】中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)のタイ現地法人は8日、タイ工業団地大手のWHAインダストリアル・ディベロップメントと土地購入に関する契約を交わした。タイでEV工場を建設する。年間生産台数は15万台を見込む。
BYDが取得した土地は同国東部ラヨーン県にあり、敷地面積は約96ヘクタール。工場は2024年の稼働を予定しており、タイ国内市場だけでなく、周辺の東南アジア諸国連合(ASEAN)各国やその他地域へも販売する。
BYDアジア太平洋自動車販売事業部の劉学亮(りゅう・がくりょう)総経理は契約式で、タイ進出の理由について、自動車製品の販売だけでなく、長年蓄積した技術力でタイの新エネルギー産業の発展に貢献したいと考えたからだと表明した。
WHAインダストリアル・ディベロップメントの責任者は、BYDのEV工場建設がタイ自動車産業のEVシフトを促進するだけでなく、グローバルEV製造センターの構築という同国のビジョン実現にも役立つと述べた。タイ政府は、30年までに国内で生産されるEVの割合を30%に引き上げる目標を掲げている。
タイは産業チェーンと地理的な優位性により、以前から東南アジアの主要自動車生産拠点となっており、長城汽車や上海汽車集団傘下の名爵(MG)など中国の自動車メーカーもタイで現地生産している。タイ自動車産業協会(TAIA)のデータによると、21年のタイの純電気自動車市場における中国ブランドのシェアは約9割に上った。
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